緊急事態宣言を受け、多くの企業がオンライン会議やリモートなど、新しい働き方が急激に進んできました。今回は、緊急事態宣言に関わらず、新しい働き方をしながら、成長してきた先駆者の株式会社グッドパッチの齋藤 恵太氏と EDGE株式会社の佐原 資寛氏にご登壇をいただきました。 2社のお話に共通して出てきたキーワードは「心理的安全性」でした。オンラインでの社内会議や外部の方とのプロジェクト推進をされている中でも、社員や一緒に働く方々に対して、一人ひとりが大切にしていること・歩んでいきたいキャリアなどに向き合われているお話は、特に印象的でした。

コロナ禍のなかでリモートワークが普及し、セルフマネジメントや自律型組織への注目度が高まってきました。また、対面でのやりとりが減ったことにより、それに代わるコミュニケーションのあり方を各企業が工夫しはじめています。
そんな中、2018年に出版された『ティール組織』は再び注目を集めています。今年に入り累計10万部を突破しており、関心の高さが伺えます。
Team Journey Supporter( https://team-journey-supporter.com/ )は、自律型組織とも言われるティール組織の理論に基づいて開発されたサービスで、『ティール組織』の解説者である嘉村賢州さんと出版元である英治出版、本の出版以前からティール組織に近い形態で組織運営を行っているガイアックスの3社で共同開発をしました。
日本では「ティール組織」という理論が知られるようになってから2年程度ですが、普及スピードに対して、まだまだ誤解されがちです。
嘉村さんは「ティールは目指すものではなく、自然になるもの。」と語っています。
※参考:嘉村賢州さんインタビュー記事
https://eight.career/article/teal-kamura/?fbclid=IwAR1R0pnJNY8J5V-KQnrLwfF_MKn3UGSGjXrDml3nKGGvb_FWtIVep–RyeM
Team Journey Supporterは、「メンバー同士の対話」を重視し、それぞれの「組織・チームらしい進化の旅」を目指して開発されました。
今回のイベントでは、Team Journey Supporterの制作に関わった嘉村賢州さんと下田理さんにサービスの概要と開発秘話をお伺いします。モデレーターは、オンライン1on1サービス「YeLL」で注目されるエール株式会社代表の櫻井将さん。
3人のお話から、これからのチームと組織のあり方について探っていきます。
■開催日
2020年11月09日(月)20:00
■場所
オンラインイベント
■登壇者プロフィール
○プレゼンター
嘉村 賢州
〇 場づくりの専門集団NPO法人場とつながりラボhome’s vi 代表理事
〇 東京工業大学リーダーシップ教育院 特任准教授
〇 「ティール組織(英治出版)」解説者
〇 コクリ! プロジェクト ディレクター(研究・実証実験)
〇 京都市未来まちづくり100人委員会 元運営事務局長
集団から大規模組織にいたるまで、人が集うときに生まれる対立・しがらみを化学反応に変えるための知恵を研究・実践。研究領域は紛争解決の技術、心理学、脳科学、先住民の教えなど多岐にわたり、国内外問わず研究を続けている。実践現場は、まちづくりや教育などの非営利分野や、営利組織における組織開発やイノベーション支援など、分野を問わず展開し、ファシリテーターとして年に100回以上のワークショップを行っている。2015年に1年間、仕事を休み世界を旅する。その中で新しい組織論の概念「ティール組織」と出会い、日本で組織や社会の進化をテーマに実践型の学びのコミュニティ「オグラボ(ORG LAB)」を設立、現在に至る。
下田理
〇 英治出版プロデューサー
〇 アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)認定ファシリテーター
1981年福岡県生まれ。ITコンサルティング企業勤務を経て現職。ソーシャルビジネス、平和構築、組織開発、教育分野の本をプロデュース。『ティール組織』『なぜ人と組織は変われないのか』『私たちは子どもに何ができるのか』などを手がける。
日本初のティール組織のカンファレンス「Teal Journey Campus」の開催(2019年)、チームの自律的な進化を支援する「Team Journey Supporter」の設計・開発(2020年)など、書籍編集以外の事業開発にも携わっている。
好物:アイリッシュ音楽、ギネスビール、ビリヤード、サウナ
○モデレーター
櫻井 将
〇 エール株式会社 代表取締役
新卒でワークスアプリケーションズに入社。営業で社長賞を受賞後、人事総務部のマネージャーを経て、GCストーリーでは営業・新規事業開発・子会社の責任者を歴任。両社でGPTW「働きがいのある会社」ランキングにてベストカンパニーを受賞。
2017年より現職。副業人材 約800名で構成する社外人材を活用したオンライン1on1サービス「YeLL」を展開し、2017年野村総合研究所主催のハッカソンbit.Connectにて最優秀賞。2019年HRアワード プロフェッショナル部門にて入賞。感覚的・定性的に語られがちな社内コミュニケーションを再現性のある状態まで科学する。
また、慶応義塾大学大学院SDMの研究員として「個の幸せと組織の生産性が両立するコミュニケーション」の研究を行う。
登壇記事
なぜ、チームの進化に対話が役立つのか? 〜Team Journey Supporter開発の学びと展望〜
前編、中編までは、Team Journey Supporter(TJS)という試みがいかにして生まれたのか、そしてプロジェクトの根底となったティール組織の思想についての理解を改めて深めながら、概要や中身について初お披露目をしていただきました。 後編では、それらを踏まえて感じたユーザーとしての「どんな、どのように?」という「How」を深掘りしていくセッションです。モデレーターにはエール株式会社代表の櫻井 将さんをお呼びしています。 実は、櫻井さんと嘉村さんはかつての同僚であり、ご友人という間柄ということで、和気あいあいとしながらも、よりTJSの深みへと突っ込んだ質問を投げかけていただきました。 前編 ティール組織への共感からその先へ ~ガイアックス、英治出版、場とつながりラボhome’sviの3社が手がける 新たなプロジェクト・Team Journey Supporterとは~ 中編 ティールの観点からTeam Journey Supporterをひもとく ~チームが最悪の未来を避けて、どう最高の未来に歩んでいくのか~
ティールの観点からTeam Journey Supporterをひもとく ~チームが最悪の未来を避けて、どう最高の未来に歩んでいくのか~
home's vi、ガイアックス、英治出版の3社で共同開発したTeam Journey Supporterの紹介イベントレポート。 中編では、数年前にティール組織と運命的に出会い〜〜嘉村賢州さんによる、「ティール組織の視点から見たTJS」を紹介します。 前回記事 ティール組織への共感からその先へ ~ガイアックス、英治出版、場とつながりラボhome’sviの3社が手がける 新たなプロジェクト・Team Journey Supporterとは~
ティール組織への共感からその先へ ~ガイアックス、英治出版、場とつながりラボhome’sviの3社が手がける 新たなプロジェクト・Team Journey Supporterとは~
2018年に英治出版から出版されたフレデリック・ラルー氏著『ティール組織』。新しい組織づくりのあり方を示す本として多くの経営者やビジネスパーソンから共感を得て、発売されてから約2年で10万部を突破するまでに至っています。 今回は、フレデリック氏の思想・哲学に共感を持ち翻訳出版に携わった英治出版・下田理さん、場とつながりラボhome’s vi・嘉村賢州さん、そしてティール組織の実践企業であるガイアックスによる新たなプロジェクト「Team Journey Supporter(TJS)」について、同じくティールの思想とも通じるコミュニケーションに重きを置き「オンラインによる1on1サービス」を提供しているエール株式会社の代表・櫻井 将氏をモデレーターに交えてセッションを行いました。 その様子を前編、中編、後編の3回に分けてお届けします。 前編は、TJSの開発経緯や中身に関する下田さんからのお話です。
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「リモートで対面コミュニケーションが減った中でも、チームのモチベーションを上げながら対話の場を作りたい。」
ティール組織の理論に基づいた約29項目の「組織の強み」から自社の強み可視化します。更に、レポート結果を元に対話を促すことで、自社らしい自律的な組織進化を支援します。